2022.1.23 備忘録としての独断と偏見に満ちたケーブルレビュー

オーディオ&ヴィジュアル

 昨年の春、スピーカーを入れ替えたのに併せてワイヤリングを変更することに。
 ブロックダイアグラムは10月11日のエントリー参照願います。

 というわけで、備忘録代わりにケーブルレビュー。

 電源からスピーカーまでの基本はCARDAS Golden Referenceを維持。これは過去の経験から、自分の好みの音の密度をキープするために外せないところです。
 インターコネクトはRCAもXLRもCARDAS Golden Referenceを使用していましたが、やっぱりちょっとだけ高域がつまるような感覚がありました。AE2ではスーパーツイーターを追加しようかと思ったくらい。これは実際に現場では音が割れているだろうなぁと思う(カウンターポイントのCDでは割れてた)オケのブラスも絶対に割れた音は出さないぞという哲学を持ったWADIA16の出音との相性もあるんでしょうけど。

CARDAS Golden Reference:濃い。解像度やレンジの問題ではなく。そしてRCAでもXLRでも電源でも音質が変わらないのが特筆すべき点。実体感を伴った音というものに対する哲学が一本あってメーカーの矜持を感じる。これはNeutral ReferenceにもGolden Presenceにも、実家で使っている300B Microtwinにも通奏低音として存在する。
 解像度バリバリというわけではなく定位には独特なものがあるのにこの実体感ある佇まい。アコースティックベースのドゥーンという響き方と量感と引き締まり感はこれを超えるものに出会ったことがなく麻薬的。ファンが多いのは納得。現在WADIA16はJPSと迷った挙句、Golden ReferenceのRCAに戻して、スピーカーのトゥイーターレベル調整で追い込んでいる。

JPS labs ULTRA CONDUCTOR他:上下前後左右に定位する音源の存在する空間を描く能力と、声や楽器の音色の良さが両立する数少ないメーカーだと思う。RCAもXLRも音質が変わらない。CARDASと同等の信頼を置いているメーカー。アコベの量感はやや少なくなるが筋肉質なエレベのスラップバキバキ感はカルダスより上かもしれない。女声ヴォーカルの色気やブラスの元気さもこちらか。現在フォノイコライザーのXLR出力をSUPER CONDUCTOR Qにしている。

CHORD EPIC:特筆すべき点なし。感動のようなものがない(個人の感想であり私のシステムに於いてです)。MOGAMIやBELDENのほうが好みだ。撚線ではなく単線とのことだが、おそらくケーブルの被覆チューブの材質のせいでその特徴も活かせてない。スピーカーケーブルのSignatureも低域は出るが傾向は同じ。
 3ヶ月くらい我慢してバーンインしたら違う景色が見られるかもしれないがその間は我慢できん。ハードオフでも引き取ってもらえなかったので、いつかネットオークションに出すつもり。

KIMBER HERO:こちらも特筆すべく点なし。KIMBERとCHORDを使うなら、FURUKAWAやACROLINKやSAECなどの国産のほうがよいと思う(個人の感想であり私のシステムに於いてです)。

SirTone:新素材PC-Tripleの効果か、JPS labsを上回る上下前後左右をピンポイントで定位させる空間描写力と、両方のスピーカー間よりも広がるサウンドステージいっぱい使い切って展開するパースペクティブは過去最高。だが、それと引き換えに各楽器の音色がしょぼい。タイムコヒレントにも問題があると思う。ベースは腰高なうえに、いくら録音が悪いストレートアヘッドでもこんなにブチブチ音消えしない、俺でももっとまともに弾けるし、まともに録音できるぞと思うくらい低域の設計がマズい。トランペットは誤魔化せるがサックスにまとわりつく風呂屋感には耐えられない。
 もともと音楽制作のために設計されたケーブルだけあって、マスタリングでサウンドデザインする際には必須か。オーディオ用ではなく、MOGAMI、BELDENに次いでエレベとDTM用として採用しようか迷う。

ACROLINK 6N-S1400他:音色は”The JAPANESE”な感じで冒険はないが安心感がある。当たり前だが国産メーカーだし、メーカーの良心を感じる。実家のソニーのCD、山水のアンプ、ダイヤトーンのスピーカーはアクロリンクや古河やサエクで構成されている。真面目な音。面白みには少々欠ける。しかしシステムの素の音を確認するには最適解。機器の素性が良ければそのままでも良いかもしれない。

FURUKWA SUPREMO他:JBL4333AWXもどきのスコーカーの内部配線にも使用。μ導体が生産されなくなって残念で仕方がない。若い頃に金があったら一度上流から下流まで全部古河製品を使ってシステム組んでたと思う。アクロリンクとは違う”ザ・ジャパニーズ”。アクロリンクよりシステム全体を古河色に染める力が強い。解像度、空間描写、楽器の音色、どれをとっても優等生。オーディオ的快楽には浸れるが、向き合ってじっくり聞くときにちょっとだけ溌剌とし過ぎて騒がしくて疲れるかも。

SAEC SL-1990:実家のシステムでしか使用していないが、音色、空間描写ともに高い水準にある。定位感や音色の寒暖差の判断の基準はサエクかもしれない。古河よりもパンチ力は薄れるが表現力の幅広さには、他の国産製品はもちろん海外製品にも勝る部分が多い。音の消え際の美しさには独自のものがあると思う。実体感があるぶん、定位は中央に寄る傾向があるが、ゆるくてなまくらなスピーカーにはいいかもしれない。ダイアトーンにはちと硬すぎるがサエク製品に対してもメーカーの信頼度は高い。

モニターPC COBRA4S:現行品はインアークスティックのEX-4S。JBL4333もどきのウーファーの内部配線。銀コート線なので高域の出方が上品というか特徴あるというか。じつは低域の沈み込みもピカ一。実家のダイヤトーンのDS-1000Zをもってしても中域がまったりもっさりするという、完成された一つの個性があり、これにはこれでメーカーの矜持が感じられる。

GOERTZ TQ-2:中高域のツヤというか爽やかさが特徴。低域も良く出るが、最低域一歩手前が膨らませてある感じの音作りがなされているので、量感はあるがやや平べったく定位が下がりきらない。RCAのほうがXLRも特徴が顕著にあらわれる。バーンインで低域に改善がみられるようになることを祈ってCOUNTER POINTのDACにはこれを使おうかどうか迷った挙句に採用している。

 あくまでも個人の備忘録なので、上記すべて私個人の感想であり私のシステムに於いての特徴です。
 使う機器の好みが違う人の機器にはマッチすると思うので、あくまで参考までに。

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