2020.06.08 Word of Mouth/Jaco Pastorius

音楽

 1981年にリリースされたジャコの2ndリーダーアルバム。
 1stと比較するとトータルアルバムの要素が強い。音楽の歴史についてジャズ的アプローチも含め正確な総括をしたアルバムとなっている。
 1970年代の音楽がこうだった、というのはマイケル・ジャクソンの「スリラー」を聴けばわかる。彼は1980年代の音楽はこうなると次作「BAD」で示した。

 「Word of Mouth」は平均律から1980年までの音楽の歴史を一枚にまとめた音源になっていて、エレクトリックベースで表現できることの幅を一気に拡張した。
 感覚的には、ジョン・コルトレーンの「インターステラー・スペース」と同じ意志の力を感じる。

 人生賛歌のようなテーマでなく、あくまでも音楽に焦点を当て拡張することが出来るのは、限られたミュージシャンだけである。
 現代のように散漫な音楽シーンを総括できる人はいないと思うが、その時代その時代に一瞬だけ咲く仇花のような凝縮された密度の濃いアルバムである。
 様々なジャンルを超越して活躍するミュージシャンは多数いるが、これだけ正確にその姿を捉えられる人は、後にも先にもジャコだけしかいないかもしれない。
 

 

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