数年前にネットオークションで買ったフェンダーのプレシジョンベース。
シリアルナンバーから推測するに、アメリカンヴィンテージシリーズの1987年製。
購入当初は、ネック起きが発生してて、弦高もメチャメチャ高く、とても弾けたものではありませんでした(ので安く購入できた!)。
ネックだけ別注しようかと思いましたが、トラスロッドちょい締めて、テンション緩めの弦(.45、.65、.80、.100のダダリオのニッケルミディアムライト)を張って、ついでに明るめの鼈甲のピックガードに交換して、調整に継ぐ調整を繰り返し手を入れて可愛がると大変身。
今、弦も何も変えたくないほど絶好調。この機体、大当たり。
ナットの高さ、ブリッジの高さ、ピックアップから弦までの距離、ネックのリリーフ、すべての調整が完璧になり、結構弾きまくっているのに揺るがない。
ピックアップ交換も考えましたが、おそらく現行のオリジナルプレシジョンが乗っていると考えれば十分かと。

フェンダー恐るべし。
多くのビルダー、ルシアー、プレイヤーが語るこの言葉。
塗りつぶしの黒だからアルダーのグレードも何ピースかも不明なポリ塗装のボディ。同じく意外と綺麗なメイプルの杢が出て、いちおう薄っすいけどスラブ貼りのローズ指板だけどポリ塗装のネック。すべて標準品のパーツ。アンプを通さない生音は一番良くない。
にも関わらず、アンプを通して出る音は今持ってる他のハイグレード材とハイグレードパーツを奢った楽器にひけをとらない完璧な調和をなす。
楽器屋で手当たり次第弾いてフェンダーの当たりの個体を入手するほうが、苦労して良い材やパーツでオーダーするよりも正解かもしれないとさえ思う。

よく’80年代のフェンダーは良くないとの話を聞きますが、何だかんだ言って製造後30年経過して、ちょっとだけ枯れ始めたこの出音はなかなかのもの。
ベースはギターと違って、構造的にネックが長すぎるという欠陥を持っていると浜瀬元彦氏も言ってましたが、確かにその通り。通常かかるテンションに耐え得る当たりの材のネックであることが良い楽器の条件であると常日頃思っています。
プレべの勉強をさせてもらったので、ここ数年の野望であったフルサイズのプレシジョンのボディにPJレイアウトの楽器を一本作ることにしました。
今、ネックをMusikraftに、ボディをMJT(元USACG)にオーダー中。

