記事エントリーは後追いです。
ブッキングが戻りつつある、というか、自分が歳を取って観たいと思うミュージシャンそのものが減っているのかもしれませんが、久しぶりにマイク・スターンが来日したので観に行ってきました。
正統派というか、ジャズギターの中興の祖の一人。若くしてマイルス・デイヴィスに見い出された独特の感性。
パット・メセニーがジャズを離れて久しく、完全にパットの世界を構築した後に、マイク・スターンがその間を埋めていた気がする。
ニューヨークで名を馳せたが、じつはこの人はシーンで言うとナッシュビルなんだと思う。
ナッシュビルはスタジオの風習が独特で、そのスタジオで育った人でないと仕事に対応できないと聞いたことがある。
譜面がすべてディグリーで記載されていて、曲のキーはその場で決まる。演奏はまあまあできるかもしれないが、慣れないと相当やりづらいだろう。
実際はどうかわからないが、当時、ギタリストでジャズにアプローチしたいという志向があればニューヨークを目指すのは自然だったのかもしれない。
この日のマイク・スターンのセットリストには、かつてのジャズ寄りのラインナップが大幅に減っていたように思う。今後はマイクの世界が構築される予感あり。エキサイティングな方向ではないため、途中で少し眠気に襲われたりしたが音楽性は高いと思うので新譜買ってみようかと思う。
トラディショナルは押さえた上で、しっかりと自己表現ができる稀有な存在。
プレイは素晴らしいが、音色がちょっとなぁという渡辺香津美カテゴリーだと思っていたが、最近はそれはそれでまぁいいじゃないかと思えるようになった。
寄る年波には逆らわない。

