2022.09.21 Trio of Doom

音楽

 トリオ・オブ・ドゥーム 2007年

 特に理由はないが、ジャコの没後35年目の命日ということで、無理やり取り上げた感はありますが、、。
 アルバムで言う「ハバナ・ジャム I」と「ハバナ・ジャム II」にそれぞれ入ってる、ジャコとジョン・マクラフリンとトニー・ウィリアムスのイベント限定スペシャルトリオ。

 実際は1979年3月2日~4日にキューバで行われた行われたハバナ・ジャムのダイジェストが二枚組のアルバムとなって発売されたのですが、このスペシャルトリオの音源は、イベント後にニューヨークで録り直されたものだったことが発覚。
 その時のニューヨークでレコーディングされた際の音源をアルバム化したのが2007年にリリースされた本作。

 本当かどうかわからないが、ビル・ミルコウスキーによる金銭目当てで出版されたジャコの伝記によれば、ハバナ・ジャム当日はジャコが演奏時に暴走し抑制が効かなくなり、トニーと殴り合いの喧嘩をしたとかしなかったとか。
 おそらく、まだウェザーリポート在籍時で徐々にドラッグに侵食されたジャコの奇行が公にされていなかったことや、おおらかな時代だったということもあったし契約もあってか、このような形で録り直されたのだと思う。

 もしかしたら当時はキューバで音楽フェスが開催されることのほうが、目の前にある危機を乗り越えるための有効打だったのかもしれない。今はイデオロギー的なものにアレルギーでもあるかのような時代なので、当時の空気を知っている人間にしかこの感覚はわからないとも思う。
 今はすっかり影も形も無くなってしまったフロンティア幻想が機能していた時代の名残のようなアルバム。ちょっと切ないけど、まだ切れ味抜群だった頃のジャコを聴ける貴重な作品。

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