レッド・ツェッペリンIV/レッド・ツェッペリン 1971年
リアルタイム感でいうと、私が中学1年の時にジョン・ボーナムが死んでしまい、中学3年の時に「最終楽章(コーダ)」がリリースされたのはよく覚えている。
その後、後追いで聴いていったのがレッド・ツェッペリンの原体験。特にこのIVは、CDで初めて買ったロックのアルバム。それまで全部アナログレコードだったので、じつはアナログのこの盤を入手したのはごく最近。
なぜか「I」から「III」とか「聖なる館」「フィジカルグラフィティ」はアナログしか持ってないのに、「IV」だけはたぶん「天国への階段」を聴くためにCDを買ったのかもしれない。
個人的には「聖なる館」が好きでよく聞いていたが、未だにCDで買っていない。
音楽は年代を映す鏡という捉え方をする方が多いと思うが、個人的にはその年代を一番象徴するのはドラムだと思っている。
ビートルズ、ストーンズ、ロック(だけではないが)の系譜は数あれど、レッド・ツェッペリン、特にジョン・ボーナム以前と以後では、明らかに年代の差があると思う。レッド・ツェッペリンは他のパートもメンバー的にエポックメイキングな感性を提示していたので、圧倒的な支持を得ていた。
ジャズでも、ポップス(スタジオミュージシャン)でも、ドラムのフレーズや音色や録音方法に、常に時代の先端が表現されると思う。
ドラムを聴くだけで「あ、これは70年代だな」とか「90年代だな」とかって印象を抱くことに気付いていない人は多いかもしれない。
ロックの、ドラムの、1970年代という時代がすべてこのアルバムの中に凝縮されている。
1980年代に音楽への感受性の芽が開いた自分にとって、総花的、仇花的な単発スマッシュヒットに彩られる時代の直前に礎となる数少ないバンドのマスターピース。

