テイルズ・フロム・ザ・ハドソン/マイケル・ブレッカー 1996年
パット・メセニー、デイヴ・ホランド、ジャック・ディジョネット、ドン・アライアスにマッコイ・タイナーとジョーイ・カルデラッツォを迎えたマイケル・ブレッカーのソロ名義4枚目。
マイケル・ブレッカーといえば音楽理論的に考え抜かれたフレージングとか、コルトレーンのシーツ・オブ・サウンズの継承者とか、E-wiとか、スマッピーズとか、ファーストコールマンのスタジオミュージシャンとか、みなさんそれぞれイメージあるかと思います。
個人的には、叙情、という言葉がぴったり。
コードの構成音とか、スケールの構成音とか、アウトスケールとか、ドッペルドミナントとか、そんなことはどうでもいいんだよ的な、ハッとするフレーズにグッと来ることが多いです。
難解で複雑なフレーズなのに歌える。おそらく、音色とかはわからないですが、テナー吹きはみんなマイケルのようなアドリブを目指して日々精進しているのではないかと。
ブレッカー・ブラザーズ名義のアルバムではそれほどではなかったけど、ステップスのあたりから鬼気迫る激情を楽器に乗せる、そんな片鱗が感じられ、本作はわりと抑え気味ながら難解だけど歌えるフレーズ満載でモダンジャズのお手本的一枚。
2007年没。残念。以降、現役のテナー吹きのリーダーアルバムは買っていないかもしれない。

