この武漢肺炎騒ぎの最中に、ネットオークションでよい出物があったので、サクッと落札してしまいました。
超マイナーで知る人も少ないですが、イギリスのWhest AudioのPS.30R。
日本には輸入されていないし、そもそもフォノイコライザーなんてニッチな市場はほぼ飽和しています。
アナログレコードを楽しまれている方々は、もう自分のお気に入りの製品をすでに使用していて、アームやカートリッジなどで好みの音質にセッティングを追い込んでいるでしょう。
または廉価でもシンプルな良い製品がいくつも出回っていますから、音楽が破綻なく聴ければよいというユーザーには良い時代かと。
これまで使用していたフォノイコライザーも決して悪い製品ではなかった、というか価格の割にものすごく良い出来で、正直、今回導入しようかどうか相当迷いました。
しかし、経済も回ってない、要するにお金使ってないからなんか変な気分がしてたのと、何年か前からチェックしていたこともあって、ついつい衝動的にポチッと。
海外のレビューでの評判通り。なんというか、これまで使用していたドイツ製のかっちりしたモニター調の音質は好みに合っていたので聴きごたえも充分でしたが、いわゆるフォノステージの設計思想の差がはっきりと現れていて、すべての面で目からウロコ。
Whest AudioのPS.30Rでは、ジャズもクラシックもロックもポップスも、あらゆるソフトで左右と奥行きの広がり方が、小型2ウェイから鳴っていると思えない。
その中で定位する音像も、配置されたサウンドデザインもいっさい揺るぎがない。
特筆すべきは、ノイズフロアの低さ。そして各楽器の音がちゃんとその音がする。というか、こんなにいい音しないんじゃないの? と思うほど。
ベースは、エレキもウッドも、こんなにカッコよくブルンブルン唸らない。片チャンに振ってある録音のピアノでも、左手と右手がちゃんとピアノの音で鳴ってる。ドラム三点セットの切れ味は、既知の曲のグルーヴと違う。ギターはメーカーやエフェクトの意図がわかる。弦楽器も管楽器も、「そうそう、これこれ」という感じ。シンセもその音色のためにパラメーター苦心してプログラムされたんだろうなぁということがわかる。
音像が少し大きいけど、きちんと手前に定位する男声も女声も、発声のテクニックに改めて気付いたり。
普段使っているWadia16というCDプレーヤーも良い音なんですが、比較すると、ソースやレコーディング状況が良いアナログソフトに限ってい言えば、軍配はアナログに。
Wadia16は苦手なソースがなくて、古い録音でもそれなりの音で聴かせるところがすごいと改めて認識。
しばらくは、ケーブルを吟味したりセッティングいじったり、アナログ聴き直しとCDとの聴き比べで、自粛生活も充分楽しめそうです。

